ろくざん亭

食べる・買う

山麓にひっそりと佇む古民家で、高尾の旬を堪能

甲州街道を一本入った先に見えてくる、ステンドグラスが埋め込まれた一風変わった古民家。「高尾山の麓」からその店名をとったろくざん亭は、この地で25年以上続く日本料理店です。

「調理場に引いている井戸水で毎日出汁をとっています。元の味がしっかりしていれば過剰な味つけは必要ないと思っています」とは店主の加藤さん。ほぼ独学で料理をマスターし、大勢が訪れる週末も一人で調理場を担っています。
女性客の8割以上が注文するという人気メニュー「高尾三昧」は、前菜8種に始まる高尾の旬の味覚が満載のコース(平日昼限定。2名分から)。五臓六腑にしみわたる深みのある出汁、素材の味わいが存分に引き出された料理の数々に、体の中が浄化されていくような心地よさを覚えます。研究熱心な店主は提供する野菜にもこだわり、なるべく地場の無農薬野菜を使うようにしているとか。

骨董好きの店主が買い集めた珍しい看板やランプなどがセンスよく飾られている。

BGMのない店内。日頃の喧騒を離れ、料理そのものの味を楽しむ贅沢な時間が過ごせる。

こちらの建物は長野や新潟にあった解体寸前の150〜200年前の古民家6軒分の古材を使い、ガウディに影響を受けたデザイナーが構想を練り、宮大工の親方たちとともに6年の歳月をかけて完成させたもの。「おかげで漆喰を塗るのは結構上手くなりましたよ」と笑う店主ですが、2階の天井部分に貫かれた一本の長い梁はなんと4トントラックを使って運んだそうです。「世界に一つしかないものを作る」という心意気を感じます。

昔の農家で使われていた民具、国内外の骨董品、現代の照明作家のランプなど、古今東西の調度品が違和感なく溶け込んでいるのも見事。窓の外に見えるのどかな山麓の風景と相まって、ここが東京であることをしばし忘れてしまいそうです。

TEL
042-661-7827
アクセス
高尾山口駅から徒歩10分
URL
https://4087429189.owst.jp/
 
※平日夜は完全予約制(受付は14:00まで)